FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)

本日の大前さんのニュースの視点を見て別途思いました。

如何に人の評価というのはその時々で移ろいやすく脆いものかと。。。
グリーンスパンが議長だったころアメリカは栄華を謳歌し、交代後も評価は高いものでした。しかし行き過ぎた金融工学のバブルが弾けて。。。CDS,CDOでさまざまな債権を切り刻んでブレンドして実態が判らないようにして高評価格付けをして売りばらまいて。。。でリーマンショックでバブルが露呈すると100年に一度の危機と言われ。疑問符が付き。。。しかし最初は地味だったバーナンキの相次ぐ金融緩和政策で「米景気は上向いてきた。リーマンは一時的なものだった」という認識が知れ渡った頃、今回の上院公聴会での発言となりました。引用しますね。

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FRBバーナンキ議長は米国上院の公聴会で証言し、「米国経済の見通しは非常に不確実な状況になっている」と述べ、強い懸念を表明しました。
住宅市場の不振と雇用情勢の改善の遅れなどが主な理由ということで、追加の金融緩和策を検討する可能性も示唆しました。

正直に言って今回のバーナンキ議長の発表は、とても見ていられないものでした。結論は「2番底」に陥ったということです。」

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日本もずっと同じような発言を繰り返して来ましたが修正に対する機動力が違いますのでまあ今回も後数年で戻るとは思います。
しかし面白いのはグリーンスパンの長期在任期の前のボルカーがここ数カ月前に出てきて「おおっこの人は終わったんじゃないんだ」と思わせるような、ボルカールールを発表して意気顕揚な事です。この人は昔に自分が株をバタバタやっていた時にすっかりおなじみでした。アメリカの動向で日本も動くからです。そして今回金融規制改革法という投資銀行などの規制強化する法律が米国議会で可決されました。ストレステストとかも付随して言われていますよね。なんかすっかりグリーンスパンの陰に追いやられ過去の人になっていた感があったのにです。まあグリーンスパンの評判がこんな感じになったから起死回生で出て来たのでしょうか?まあ大前さんも言っているようにこの金融規制改革法も今のアメリカは世界を律するほどの支配力が落ちてきているのでユーロ圏は従わずお金がそこに流れ結局ザル法になるだろうというのも大きく頷けます。

ってまあ彼の国の状況はしかし外資にいるとUS本社の状況からもアメリカ経済状況は内部からもあんまり上手く行っていないなと感じます。ストーブリーグの様相を呈しているからです。

アメリカの経営者は確かに業績の責任を取って交代する時はスパっとやります。短期的だと言われます。ですが彼らはしぶといのでどんな事をしてでも業績は上げます。(違法ではなく)そういう意味では日本の首相が一番短く、大分開いて次が任期までのUSの大統領でその次がUSのCEOで一番長いのが日本の同族経営かな?などと勝手に思っています(笑)