翳りゆく部屋とスルメドラム
下に書いた「旅のつづき」でピアノの上手い女性が歌っていました。オルガンとピアノモードを駆使しながら。。。題名は解らなかったので終わった後”お上手ですね”という言葉に続いて曲名を訊ねました。荒井由実の曲は知っていたのですが曲名はとっくに忘れていました。
そうこの曲はパイプオルガンで始まりドラムの華麗なタムがバシバシ入りとても素敵なバラードです。この曲は76年なのですがこの頃私は予備校生で池袋の東武デパートの上の音響コーナの視聴覚室みたいなところで(スピーカーが山のように切り替え展示してある)この曲をいつも聴いていたのでした。。。
そしてこのドラムに感激し(こういう曲をでっかいコンサートホールで叩いたら気持ちいいだろうな〜という単純な動機で)プロになろうと誓ったのでした。勿論この1年後からはハコで仕事を始めたのでプロと言えばプロですがスタジオとはレベルが全然違う。。。
その後卒業しても(就職せずに)やっていましたがやはり中央のスタジオでやっていく”腕と人脈”がないなと判断してコンピュータの世界に入ったのでした。
この当時はただ曲とドラムが素晴らしいという感激だけで誰がやっているのかなど考えていませんでした。そうこれはバックはティンパンアレイでドラムは林立夫さんだったんですね。。。5年くらい前にも今井美樹の復活コンサートでも叩いているのを見ました。
もう32年になるのですね。。。すっかり忘れていました。そして曲をitunesで購入してiPodでこの2日間ずっと聴いていました。懐かしくも甘い想い出が蘇ってきました。
何か自分のドラム人生の原点を見た感じがしました。ルーツはビートルズですがハコや歌謡曲に目覚めたのはこの曲かもしれません。
貼り付けられるかな?YouTube。。。
http://jp.youtube.com/watch?v=hk1nhI2V0fc
そしてAmazonのお急ぎ便でSuper Best of Yumi Araiの2枚組みも購入しました。ユーミンは本当に長い間活躍していますが楽曲はこの荒井由実時代の方が味があって良い感じが個人的にはしています。最近はもう大掛かりで。。。
でもいろいろ聴いているとバックのティンパンも上手いのですが一発取り的で結構リズムも揺れてあと翳りゆく部屋も(今の時代だったら)取り直す箇所が2箇所あります。まあ鷹揚だったのでしょうね。そしてその時代はそんな耳もありませんでした。しかしその時代にこんなことをやっていたのでもうスゴイとしかいいようがないですね。。。
ドラムも(手数は多いけど)歌っています。とても味があります。
最近歌の最高の誉め言葉は"味があると言われる”ということを仲間内で話していました。ではドラムは多少のリズムの揺れなんかよりは”歌っているドラム”と言われたいですね。。。これは別途HPにも随分前に書いています。
そういう意味ではドラムでも歌でもキーボードでもギターでもベースでも”噛めば噛むほど味が出てくる。。。スルメのような集団”を目指せば良いのですね。
今度そのKeyの女性とこの曲をやろうと思ってます。間合いがとても難しい曲ですが。。。果たしてスルメの味が出るでしょうか?(爆)
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